らしく生く

親子、夫婦、友人、ご近所、ママ友、職場など、ワークライフを通じて、円滑な人間関係を築いていくための考えやコツをつづっています。意外と同様の悩みを持たれている人も少なくありません。気軽にコメント、トピックのリクエストありましたら、書き込みよろしくお願いいたします。

年賀状:たかが年賀状、されど年賀状

気づけば11月末。
本屋へ行けば、来年の手帳や家計簿と並んで、
年賀状関連の書籍が多数陳列しています。

そして「あ~、今年の年賀状はどうしよう…」と
楽しみでもあり、しなくちゃいけない、という義務感で、
年末の大掃除同様、若干ストレスが増える時期に突入します。


年賀状の歴史

年賀状の歴史は古く平安時代までさかのぼります。
この頃から年始にお世話になった方や親族の家をまわる
「年始回り」の習慣も広まりました。

江戸時代になると付き合いが広くなり、

書状で挨拶を済ませることも増えていきます。

遠方に住んでいたり、直接ご挨拶できないため、

年始回りを簡略化したものが年賀状のルーツだといわれています。


年賀状離れ


私の周りでも、若い世代は年賀状を何年も出していないと聞きます。

今はLINEやSNSで、簡単に連絡をとれる時代です。

コミュニケーションツールがあるのに、
わざわざお金を出してまで、年賀状で挨拶をする必要があるの?
と言われれば、強く反論する材料が見当たりません。


しかし、私はそれでも年賀状をお勧めします。

若いときは、夏休みの宿題を締め切りまでに間に合わせるごとく、
年賀状を、元旦に到着する投函期日までに仕上げる事で必死でした。

けれどここ数年は、一年に一度も会えない友人・知人の方が

増えてきたせいか、日頃の感謝というより、自身の近況報告、会いたいな、

といった願望等、心から伝えたいメッセージを書き込むようになりました。

 

また、年賀状を作っているときも、昔を懐かしんだり、今どうしてるのかな?と
親しい友人や知人を思い浮かべる時間も貴重だと感じています。

忙しい毎日だと難しいかもしれませんが、年末にちょっと時間を作り、
ご無沙汰な友達には、ぜひ年賀状を送ってみてはいかがでしょうか。


年賀状での配慮


年賀状のデザインは、今は多種多様でどれにするか迷うところだと思います。

凝った年賀状は素敵だなと思うのですが、私も忙しさに負けてしまい、

やはりPCを利用してここ数年は、近況報告や感謝を記載した文面たっぷりの

年賀状が恒例になりつつあります。


一方、私が頂く年賀状の種類は、下記のような感じです。

・干支のイラスト入り PC作成
・家族写真いり
・手作りはんこ
・完成年賀はがき

他の方も、概ね似たような感じではないでしょうか。


私は20代で結婚し出産しましたが、家族の写真入り年賀状にしたのは、
1、2回だったように記憶しています。

それは、家族や自分を写真に入れて送る事が恥ずかしい

という思いもありましたが、敢えてそうしていた理由があるのです。。

 

私自身は、友人の子供や夫婦の写真を見ることは
毎年の楽しみの一つでもあります。

ですが、独身の友人や、もし夫婦がうまくいってない友人が受け取ったら、
どんな風に思うだろうか。
もしかしたら、焦りや妬みを感じさせてしまう事があるのではないだろうか。
そう思い、私はあえてシンプルなイラストの年賀状を選んでいます。


以前、久しぶりに高校時代の友人に会った際、
今度はみんなで逢いたいね、と言ったら、彼女は次のように言いました。

「私は会わなくていいかな。
 ○○(友人の名前)の年賀状なんか、これ見よがしに家族写真を入れて、
 いかにも幸せ家族をアピールして。なんか違うって思った。」と。
 
○○は学生時代から、年賀状には家族写真を入れるような人でした。
写真が大好きで、子供の写真もたくさん撮りまくる感じです。
周りがどのように思っているかは、あまり気づいていないのだと思います。

年賀状は、ただ作業的に送付しているだけかもしれません。
現に、私が離婚協議中の時も、同様に送ってきていたほどでしたが、
私は、○○らしいな…と苦笑しながら年賀状を読んだのを覚えています。


私は、時間に余裕がある時は、家族写真入り用、独身の友人用、ビジネス用など、
数パターンの年賀状を作成しています。

あまり凝ったデザインではありませんが、
年賀状を送る時に一番大切なことは、相手の立場に立つことだと思いますから。

 

手軽なツールがある時代、年賀状はお金と時間と手間がかかり

遠のいてしまう気持ちもわかります。

 

だからこそ、余計に元日に年賀状が届いたときに、

相手が大変な中、自分の為に時間をかけ、

年賀状を出してくれたことに喜びを感じます。

 

年賀状は、正月早々に頂くギフト。

私はこれに賛同します。

 

 

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来年の干支はイノシシ